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山田 貴次
光がある場所に、家族は集まる。
家の中で、なんとなく心地よく感じる場所。
気づくと、家族の誰かがそこにいる場所。
そんな場所には、決まって「良い光」があります。
朝、リビングにやわらかく差し込む光。
休日の午後、床にゆっくり伸びていく光。
夕方、キッチンに立つ時間を少し穏やかにしてくれる光。
光は、ただ部屋を明るくするためだけのものではありません。
気持ちを整えたり、家族の会話を生んだり、
何気ない日常を少し幸せに感じさせてくれるものだと思います。
だからこそ、家づくりでは「光をどう入れるか」がとても大切です。
ただ大きな窓をつければいい、というわけではありません。
まぶしすぎないこと。
暑くなりすぎないこと。
外からの視線が気にならないこと。
そして、家族が自然と集まりたくなる場所に、心地よい光が届くこと。
パッシブデザインや導光という考え方を大切にしながら、
その土地に入る光や風の流れを読み解いていきます。
窓の位置や大きさ。
室内窓やドアの使い方。
リビングと庭のつながり。
部屋と部屋のつながり。
それらを一つひとつ丁寧に考えることで、
家の中に「ここにいたい」と思える居場所が生まれます。
リビングが、ただテレビを見る場所ではなく、家族が自然と集まる場所になる。
キッチンが、ただ料理をする場所ではなく、会話が生まれる場所になる。
窓辺が、ただ明るい場所ではなく、季節を感じられる場所になる。
そんな暮らしを、光はそっと支えてくれます。
光を設計することは、暮らしの心地よさを設計すること。
そして、その心地よさは、家族の何気ない毎日を、少しずつ幸せな時間に変えてくれるものだと思います。
光がある場所に、家族は集まる。
その光が、ご家族にとって幸せな時間のはじまりになるのです。
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