コラム
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山田 貴次

子どもが家を好きになる理由は、親の笑顔にある。

 

 

私が家づくりで一番大切にしたこと。

 

それは、
私と妻が「この家が大好き」と思えることでした。

 

性能や間取り、収納や動線。
もちろん、どれも大切です。

 

でも私たち夫婦にとって一番大切だったのは、
毎日帰ってきたときに、ふっと心がほどけること。
朝起きたときに、気持ちよく一日を始められること。
家族で過ごす時間に、自然と幸せを感じられることでした。

 

私も妻も、リゾートホテルが大好きです。

 

特に印象に残っているのが、タイで訪れたリゾートホテル。
その間取りやデザイン、光の入り方、外とのつながり、落ち着いた空気感を、
自分たちの家づくりにも取り入れました。

「毎日を、少しだけリゾートのように過ごせたらいいよね」

そんな想いが、私たちの家づくりの原点でした。

 

そして今、その家で育っている息子は、家が大好きです。
そして、リゾートホテルも大好きです。

 

きっと偶然ではないのだと思います。

子どもは、良くも悪くも親の影響を受けます。

親が「この家、好きだな」と、
心地よさや幸せを感じながら暮らしていると、
その空気を、子どもはちゃんと感じ取っているのだと思います。

 

逆に、親が家に対して、
「ここが嫌だな」
「もっとこうすればよかった」
「なんだか落ち着かない」
と日々感じながら暮らしていたら。

その空気もまた、子どもには伝わってしまうのかもしれません。

 

家は、人生で一番高い買い物と言われます。

だからこそ大切なのは、
金額の大きさだけではなく、
その家が、毎日の感情にどれだけ好い影響を与えてくれるか。

 

朝起きたとき。
仕事から帰ってきたとき。
家族でごはんを食べるとき。
夜、少し照明を落としてゆっくり過ごすとき。

 

その一つひとつの時間に、
「この家でよかったな」
「やっぱりこの暮らしが好きだな」
と思えるかどうか。

 

それは、夫婦の関係にも、子どもの心にも、
とても大きな影響を与えるものだと思います。

 

子どものために。
家族のために。

 

そう考えるほど、つい自分たち夫婦の「好き」や「心地好さ」を後回しにしてしまうことがあります。

 

でも、親が心から幸せを感じながら暮らしている家は、
子どもにとっても、きっと幸せな記憶の場所になります。

 

そしていつか大きくなり、家を巣立っていったあとも、
ふと帰ってきたときに、

「やっぱり、うちっていいなぁ」

そう感じてもらえたら。

 

その子にとってこの家が、
ただ育った場所ではなく、
心が戻ってこられる場所になっていたら。

 

それだけで、家を建てた価値は何倍にもなると思うのです。

 

家の価値は、建てた瞬間だけで決まるものではありません。

家族が笑い、子どもが育ち、
何年も暮らしの記憶が積み重なっていくことで、
少しずつ深まっていくもの。

 

だから私は、家づくりで、
まず夫婦が「この家が大好き」と思えることを大切にしたい。

親が心から好きだと思える家は、
きっと子どもにとっても、
年齢を重ねても帰りたくなる場所になると思うからです。

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