植栽で住まいにみずみずしさを出しましょう!緑のある暮らしのコツを解説します!
近年、癒しを求めて生活に植栽や観葉植物など、緑のある暮らしを取り入れている方が増えています。特に都心部では近隣に緑が少ないことも多く、自宅での植栽を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、緑のある暮らしのコツについてご紹介いたします。
△こちらは「昭和通りの家」
□緑のある暮らしのメリット
緑のある暮らしは、生活を豊かにしてくれます。絵画でも頻繁に描かれており、モネが描いた庭園をはじめ、あらゆる絵画に植栽は描かれています。近年、改めて注目されている植栽ですが、そのメリットは具体的に何が挙げられるのでしょうか。
まず、日当たりの調整ができることです。
緑のカーテンとも言われるように、窓のそばに植栽を置くことで日差しを遮ることができます。カーテンをするよりも部屋の暗さや閉塞感を抑えることができ、直射日光を遮りつつも部屋に明るさを取り込むことができます。この場合には、高さのある植物や、蔓状の植物がいいでしょう。上の方まで伸び、形を整えることができるため希望の形状に整えることができます。
次に、プライバシーの保護です。
遮る物が少ない場合、外から家の中が丸見えになってしまうことがあります。また、昼間にレースのカーテンをしている場合でも、外から見ると意外と中が透けて見えてしまうことがあります。このような場合にも植栽はプライバシーを守ってくれるため、安心して過ごすことができます。
また、広々とした空間の演出にも繋がります。
植栽を植えることで空間が狭くなってしまうのでは、とお考えの方もいるかと思いますが、植栽は使い方によっては空間を広く見せることが可能です。空間設計を行なってから植えることで、奥行きがでて立体感のある空間へと様変わりします。
他にも、地域によっては植栽が防風林の役目を担うことがありますし、実のなる植物を植えたら収穫の楽しみがあります。特に、お子さんがいらっしゃる家庭などは収穫体験から食事までが自宅でできるのは魅力的かと思います。
□植栽選びのコツ
実際に植栽を選ぶ際のポイントは、「目的を持つこと」「家との調和を考えること」「お手入れがしやすいこと」の3点です。具体的にみていきましょう。
まず、植栽を植えるにあたって何のために植えるのか目的を持つことです。
人の目を楽しませることが目的なのか、防犯を目的とするのか、はたまた食べられるものを植えて収穫体験を行なうことが目的なのかで植える物が全く異なります。
植栽に使用される樹木は、高木、中木、低木などサイズや種類など様々なタイプが存在していますが、例えば、防犯を目的とする場合には、刺のある樹木や、蔓性植物が適していると言われています。他にもセンサーライトなどのエクステリアを組み合わせることで防犯効果が高まることが期待されます。このように、目的によって植栽と一緒に設置する物や使用する花器も変化します。
家との調和という点では、既に存在している家と植栽が共存していくための空間作りを意識することです。好みの物ばかりを選んでしまうと、ひとつひとつは綺麗でも統一感がなくチグハグな印象を与えてしまう場合があります。建物の素材や色味と、植栽の特徴やデザインが合っているのか、調和しているかを意識することでまとまりのある家になるでしょう。
お手入れについては、自分でできる範囲で植栽を植えるようにしましょう。植物は生きているため、水をあげなければ枯れてしまうし花を咲かせることもありません。点在して植物を植えると水やりや手入れも大変になるので、玄関先や窓のそばなど、1カ所にまとめて植栽を植えるなど工夫すると慣れないうちでも対応しやすいかと思います。
□植栽する際の注意点
植栽すると、季節毎の楽しみも増え生活がより豊かになります。
最後に、植栽での注意点を説明します。
それは、成長した姿もイメージして植栽計画を行なうことです。
今は小さな植栽でも年月を重ねる中で成長し、種類によっては自身の身長を超える高さに到達することがあります。また、枝が伸びてお隣の家の庭や敷地内に入ってしまうことでトラブルが起こったり、排水管の配管があるとそれらを損傷してしまったりする恐れもあります。そのため、慎重に計画を行なうことが重要です。
他にも、想像以上にコストが掛かる場合がありますので注意が必要です。
枝の剪定を業者に依頼する場合や、水はけが悪く土壌改良が必要な場合など、想定外の出費が発生することがあります。家族で対応できるようでしたら問題ありませんが、知識不足の場合も多いでしょう。事前に植栽計画を行なうことで、想定外の出来事を極力防ぐことができますので、計画を立ててから取り組むことをおすすめします。
□まとめ
今回は、植栽で緑のある生活を送るためのポイントについてご紹介いたしました。部屋の中でお花を飾るだけでも気分が明るくなることを思うと、自宅周辺に緑があれば、より生活に彩りが増すことも容易に想像できるかと思います。是非、参考にしてみてください。