コラム
家づくり豆知識

長持ちする家づくりのコツについて解説します!

世の中には築100年以上経っていても、人が住み続けている家があります。このような家は、「古民家」などと呼ばれることもあります。長い年月を雨風に耐えてきて今でも快適に暮らせる家には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、長持ちする家づくりのコツ、長持ちしない家の特徴をご紹介します。

 

 

 

△こちらは「大無垢理の家」(画像クリックで施工実例になります。)

 

□長持ちする家づくりのコツ

 

せっかく新築を建てるのであれば、長く快適に住み続けられる家にしたいものです。

その際に重要なのが、「メンテナンスを考慮した家づくりを行う」という点です。建ててから数年は新しい住宅であるため、補修が必要になることはありませんが、10年~20年と住み続けることにより、様々な箇所に不具合が生じてきます。そのため、新築する際にはあらかじめメンテナンスがどれくらいの時期で必要になるのかを各場所ごとに考慮しておくことで資金的にも計算がしやすくなります。

住む場所によって気候や注意しなければいけない場所は変わりますが、日本においては特に湿気などの対策をあらかじめ考えておく必要があります。浴室やキッチンなど水回りは特にメンテナンスが必要になるケースが多くなりますので、事前にその点を考慮した家づくりをしていただくことをおすすめします。

 

□長持ちしない家の特徴

 

一方で、長持ちしにくい家にも特徴があります。

例えば、災害に弱い家は、長持ちしにくい傾向にあります。日本は地震が多い国ですから、免震構造になっていなかったり耐震等級が低かったりすると、家がダメージを受けやすくなります。また、家自体の耐震性だけでなく、地盤がしっかりとした土地に家が建っていることも重要です。加えて、地震だけでなく津波や洪水の被害にあいにくい立地なのかも、ハザードマップなどで確認してくことが大切です。

 

他にも、定期メンテナンスがしにくい家も比較的長持ちしない傾向にあります。例えば、家の外壁や屋根のメンテナンスには足場を組む必要がありますが、中には隣の家との間隔がほとんどないために足場が組みづらい家もあります。そうすると、塗装などのメンテナンスが疎かになりがちになり、劣化が進みやすくなってしまうのです。

 

また、点検のために床下に入りたくても入れない構造の家も、長持ちしにくい家となります。床下では、配管から水漏れしたりシロアリの脅威が迫っていたりします。水漏れは家の基礎部分を劣化させる原因となり、シロアリも同様に家を弱体化させてしまうので、床下に入れないとこれらの発見が遅れてしまう可能性があります。

 

□長持ちさせるために耐震性を高めるには?

 

家を長持ちさせるためには災害に強い家にする必要があることをご紹介しました。中でも地震大国である日本では、耐震性を高めることが家の寿命に大きく影響を与えます。地盤がしっかりした土地に家を建てることが大切とお伝えしましたが、その他にも耐震性を高めるために意識すべきことがあります。

 

それは、「家の形状」「柱・壁の数」「金物」「基礎・土台」です。

 

家はシンプルな立方体に近ければ近いほど、耐震性が高まります。なぜならバランスが整っており、家の重心が中央にくるからです。L字型やコの字型、一部のみが2階建てなど、家の形が複雑になればなるほど、家の重心が中央からずれて、地震の際に揺れが大きくなる傾向にあります。

 

また、家全体を支えている柱や壁の数が多ければ多いほど、耐震性は高まります。リビングを開放的に広くしたり吹き抜け構造にしたりすると、どうしても家を支える柱や壁が少なくなってしまいます。揺れが発生した時に支える軸がないと、地震の際に被害が大きくなる可能性が高まります。

 

どうしても吹き抜け等を取り入れたい場合は金物などを用いて、しっかりと耐震性を高めた構造にしておくことが大切です。柱と柱、柱と床、柱と天井など、地震がきても木材がバラバラにならないように繋ぐ役目を果たしているのが金物です。必要箇所にしっかりと止めて、家が倒壊しないようにします。

 

最後に、家の基礎・土台も耐震性にとても重要です。家の基礎には、布基礎とベタ基礎の2種類が存在します。布基礎は、地面から立ち上がる部分で家を支える構造で、床には鉄筋はいれません。一方ベタ基礎は、地面から立ち上がる部分と床一面を鉄筋を入れたコンクリートで一体化して家を支えます。このように、点で支える布基礎に比べて、ベタ基礎は面で家を支える構造になっているため、地盤が軟弱だったり建物が重い場合におすすめです。

 

□まとめ

 

今回は、長持ちする家づくりのコツと長持ちしない家の特徴についてご紹介しました。長持ちする家におすすめなのが、日本産のスギやヒバといった無垢の木を使用することです。また、災害に強い家やメンテナンスのしやすい家も、長く快適に過ごせる家になります。これから新築をお考えの方は、家の素材、構造、立地、メンテナンス、耐震性といった観点を意識して、長く住み続けられる家づくりをしていきましょう。

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